2011/10/31 (Mon)

重要文化財 短刀 吉光

 重要文化財 短刀 吉光 名物信濃藤四郎
 長さ8寸3分2厘。致道博物館所蔵
 
 粟田口は東海道の京都の玄関にあたり、現在の京都市東山区の神宮通りから蹴上に至る三条通り一帯の呼称である。
 粟田口の地に刀工が在住したことは鎌倉時代初頭の「宇治拾遺物語」に見え、鎌倉時代初期から中期に亘って、国友、久国、国安、国清、有国、国綱の六人兄弟を始め国友の子の則国、さらに則国の子の国吉、国光、国吉の子の吉光など幾多の名工が輩出した。
 相州の新藤五国光とならんで短刀の名手・直刃の名人として名高い。
 江戸時代には正宗・江義弘とともに天下三作と称され、しかも三者の筆頭にあげられて大いに称揚された。
短刀の姿は多様であるが、身幅 長さとも尋常で、小板目がよくつんで地沸のついた地がねが美しく、小沸出来の中直刃はよく冴えて気品が高い。享保年間、八代将軍吉宗の命により本阿弥家が書き出した名物牒に「信濃藤四郎」と所載されており、当時から酒井家蔵と記されている。
 名物の由来は、徳川家康の臣で寛永10年に淀城主になった永井信濃守尚政の受領名信濃からとっている。その後寛永13年9月に酒井忠勝の代に酒井家に移り、以来今日まで酒井家の重宝として伝来している。
重要文化財 銘 吉光

名物刀剣ー宝物の日本刀展 に「吉光」出品中、是非ご覧下さい。  
     平成23年08月27日~平成23年09月25日  
      東京・根津美術館
     平成23年09月30日~平成23年10月16日  
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     平成23年10月22日~平成23年12月18日  
      静岡県・佐野美術館
     平成24年01月04日~平成23年02月05日  
      愛知県・徳川美術館