2013/04/30 (Tue)

重文・銘一(姫鶴一文字)上杉博物館~山形新聞

 4月29日附山形新聞「ふるさとの文化財138」に上杉家の姫鶴一文字が掲載されました。
日本の刀剣は武器であると共に、機能を追求した形状に美が見いだされ、武士の精神や権威を表し、美術品でもあった。上杉家の家祖である謙信や米沢藩初代藩主上杉景勝が大切にした一振り。1949(昭和24)年5月に重要文化財に指定された福岡一文字、上杉博物館(米沢市)が所蔵している。刃長71.5cm、反り2cm、鎬造り、庵棟、身幅は広めで、腰反り高く、踏ん張りがあり、中鋒猪首風。鍛えは、板目に杢まじり、総体に肌立ちぎみで乱れ映り鮮明にたつ。刃文は、丁字に互の目をまじえて変化に富み、裏は一段と大模様に乱れる。茎は生ぶであるが尻を切り詰め浅い栗尻。茎の目釘穴をみると、2つ重なって開いており1つは埋めてある。福岡一文字は、後鳥羽院から刀の銘に「一」の字を切ることが許された刀工・備前一文字の系統のひとつ。作風から、鎌倉時代初期の古調なものを古一文字、中期の華やかな作風を福岡一文字、後期は吉岡一文字と区分されている。「黒漆合口打刀拵えであることも特色のひとつ。黒漆塗りは質実剛健という気風、上杉家らしい気品を感じさせる。合口とは柄を握る手を防護する鐔がない造りで上杉家の刀剣にはよく見られる。姫鶴一文字は景勝公が所蔵する腰物をまとめた自筆目録に”ひめつる一もんし”と記載されている。姫鶴一文字が景勝公の手元にあったことが証明される。目録には28腰が書かれており、国宝の山鳥毛の文字も見える。」と角屋学芸主査の話が掲載されておりました。
25himeturu.jpg