2014/02/09 (Sun)

定例鑑賞会と新年会

 2月9日午前10時30分より定例鑑賞会を開催しました。
 定例鑑賞会は、午前10時30分からはじまりました。
1号刀 重要刀剣 太刀 袖の雪 備前助次    
   時代:鎌倉
   長さ:2尺5寸3分 反り:7分強
   銘文:一  備前国吉□住人□兵衛尉助次
      延慶2年2月日(金象嵌)袖ノ雪
   姿: 鎬造 庵棟 腰反り高く踏ん張りつき小鋒
   地鉄:板目に杢交じり、所々流れ、乱れ映り立つ
   刃文:直刃調に小互の目交じり、総体に逆がかり、足、葉入り、匂口締まりごころとなる。
   帽子:直ぐごころに小丸
   彫刻:佩表腰元に梵字を刻す
   茎:少し磨り上げて、表裏に長銘がある。
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 一文字派の名は茎に「一」の字を銘したことに由来するが、この派の銘は「一」の字だけのものと、個名だけのもの、及びこの作の如く「一」の字に個名を添えるものなど様々で、鎌倉初期から中期にかけて福岡一文字が、鎌倉末期に吉岡一文字が栄えている。助次は銘文から明らかなように吉岡一文字派の刀工であるが遺作は稀である。概して吉岡の刃文は福岡のそれに比して小出来であり、互の目が目立つが、この太刀はとりわけ穏やかな出来で、一見、長船の景光あたりを見るようである。酒井家伝来の一口である。     
          
2号刀 鶴岡市有形文化財 刀 (表)月山正信作 (裏)永正二年八月日 
    時代:室町
    長さ:1尺2寸8分 反り:8分
    銘:月山正信作
      永正二年八月日
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3号刀 重要刀剣 刀 無銘 伝為遠
    時代:鎌倉
    長さ:2尺3寸7分6厘 反り:7分2厘6毛
    銘文:無銘 伝 為遠
    姿: 鎬造 庵棟 大磨り上げながら寸法もやや長く反りもやや高く中鋒となる
    地鉄:板目 柾ごころの肌交じり、総体に肌立ちあわく映り立つ
    刃文:細直刃調に浅く湾れて小足よく入り砂流しかかり小沸よくつく。
    帽子:直ぐに小丸
    彫刻:佩表腰元に梵字を刻す
    茎:大磨り上げ、先切り、新鑢目大筋違 目釘孔6、無銘

 大磨上げ無銘の刀で備前為遠の作と伝えている。為遠は重美の太刀に「備前国唐河住左兵衛尉菅原為遠」裏に「文保元年丁巳三月日と銘したものがあり、古刀銘尽には福岡一文字為国の流れを汲むものとしているが実際には明白ではない。現存する有銘の作刀は極めて少なく、殆ど直刃仕立に丁字小乱を交じえた出来である。その意味において所伝は首肯し得る。唐河は備前、備中の国境にあり、付近に吉備津宮が祀られている。なお現唐河は岡山県一宮西辛川でその西側は備中国である。 
4号刀 短刀 来国光
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5号刀 古青江 伝安次
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その後新年会は18名が出席し場所を暫欣亭に移し、旬の寒鱈汁など味わいながら一人一人スピーチをし懇親を深めました。致道博物館では平成26年度はデステネーションキャンペーン特別展として、国宝の太刀真光、太刀信房が公開されること、続いて平成26年度新作名刀展が開催されることが話題になりました。