2014/01/08 (Wed)

祈りのかたち 刀身彫刻と刀装具

祈りのかたち 刀身彫刻と刀装具
平成26年1月7日(火)~5月11日(日)
        公益財団法人日本美術刀剣保存協会刀剣博物館

人は何を思い、刀剣や刀装具に神仏を刻むのでしょうか。
日本刀が形成された平安時代後期、すでに刀身彫刻は見られます。刀身に施された彫刻には、樋など重さの軽減を目的とした実用性からくるものの他に、鎌倉、南北朝、室町時代と戦乱の世を重ねるなか、神仏の加護を求め信仰の表現として刀身に表されたものが数多く遺っています。
そのかたちは、神仏そのものの姿や梵字など象徴するもの、あるいは八幡大菩薩などの名号に表されます。とりわけ密教との関わりは強く、不動明王や倶利伽羅に素剣、護摩箸などがよく刀身に彫られました。江戸時代になると以前の宗教的な側面を踏まえつつ、より彫刻の装飾性が強くなっていきます。
同時に江戸時代、一挙に金工芸術としての広がりを見せた刀装具にも、様々な神仏やその象徴が描かれ、人々の平安を願う気持ちがよく伝わってきます。
この度の展覧会を通じて、日本刀に端的に表された祈りのかたちを、刀身彫刻と刀装具の双方から感じていただければ幸甚です。
(公益財団法人日本美術刀剣保存協会刀剣博物館HPより)