2014/08/06 (Wed)

大阪の刀剣  刀剣博物館

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大坂の刀剣
平成26年7月15日(火)~10月26日(日)

ごあいさつ
 江戸時代は各地で城下町が形成され、都市が経済や文化生活を営む上で重要な位置を占めるようになりました。その背景には、貨幣経済の浸透や流通経路の発展などがあり、刀工たちも各都市に移住するなどして活躍の場を広げていきました。
 その中で、大坂の地は元和偃武を迎えてからの経済発展が著しく、17世紀後半には全国経済の中心地として「天下の台所」と呼称されるまでになり、新天地を求めて大坂へ移住した刀工は少なくありません。また、武士が少ない町人の都であったことにより独自の美意識を持ち、上方文化という江戸とは異なる芸術文化が発展し、刀剣では波濤を描いた刃文や濃密な刀身彫刻など、従来には見られない装飾性豊かな華やいだ作風が創成されました。さらに、商業性が進んでいたことにより職人の細分化が行われ、鍛冶屋や金工師の他にも専門の彫物師など多くの職人が活躍する土壌が培われていました。
  このような独自の土壌の元で花開いた大坂特有の芸術文化は、幕末から明治、そして現代へと連綿と受け継がれています。そのような大坂の風土で醸成され続けてきた芸術の華を本展覧会で感じて頂ければ幸甚です本展により、伝統工芸の高度な技術を継承する「入魂の技」をご清鑑いただき、日本刀の将来の発展のため、さらなるご理解を賜りますよう願うものであります。                                                     刀剣博物館