2015/04/06 (Mon)

全文連文化財通信96号から

全文蓮文化財通信96号3月31日発行に大阪の株式会社ブレストシーブ代表取締役澤口委希能氏「科学系企業としての文化財保護」が掲載されていました。
「弊社はカタカナであるため外資系企業と誤認されますが100%日本資本の会社です。社名の由来は、「アイデアを創出し集め束ねて研究開発をする」という意味をこめた造語です。技術範囲は医薬品、化粧品、食品、電子、機械、化学、金属、ハーブ、漢方、」バイオ、ハイテク等多岐にわたります。このため自社ブランドの一般商品はほとんど流通しておりません。各業界の技術的裏方として日本では希有な存在です。「サブマリーン・カンパニ-」というニックネームでよばれる事もあります。
東北地方にも工場等を有し、震災では関連で19名も失った被災企業でありますため、東北の復興に向けた活動も行っております。
文化財に関しては、種々様々な技術をベースに日本刀や刀装具を分析し、作製された年代や地域の特定に活用しています。
 弊社が所有している国宝や重要文化財など国の指定品は現在のところ日本刀や刀装具のみで手続き中のものも含めて30数点です。それ以外の刀剣等を含めますと、数千点ほどになります。科学的分析を行いますと、従来の鑑定とは異なる結果がでることが多々あります。これらのデータを基に詳細に観ますと、巧妙に加工された偽物であるケースが出てきます。対象がシンプルな鉄だけに他の美術品よりも判別しがたく、より偽物が紛れ込みやすいようです。このような鑑定に少しでも貢献できればと願い、研鑽を重ねております。(抄)