2015/09/02 (Wed)

見返り元重 参上

鶴岡市の致道博物館で9月1日より28日まで重要文化財見返り元重を所有者大阪の愛刀家・ブレストシープ社のご好意でお里帰り展示をしております。勝負の時、切られたことがわからずに見返りした時にばったり倒れたことから、良く切れ良く鍛えられているという意味で見返り元重と名づけられたといわれています。
motosige2.jpg
文化財の展示については、展示期間の制限(年間2ヶ月)があり、この後三島市の佐野美術館さんと調整して9月1日からの展示とし、そして環境調査などをおこない文化庁の許可もいただきました。
この名刀、酒井家6代忠真公の細川家(綱利)密姫お輿入れの時に細川家から贈られたものとして伝えられ、明治になって酒井家から戊辰戦争活躍の中老菅実秀に贈られたもの、その時に金象嵌をいれ銘を折り返し擦りあげたといわれています。後に菅氏から酒井家に戻されたものです。昭和61年8月に酒井家蔵にあった刀剣類が盗まれ元重は所在不明となっていました。あれから約30年を経て、大阪の愛刀家のもとで大切に収蔵されることになりました。戻らなかったことは大変残念なことではありますが、現行法制のもと、交渉や実物確認など事前準備段階から金額交渉にいたるまでの過程が難しく断念し大阪の愛刀家にお任せし前所有者から買い取っていただきました。
motosige1_201509022028585ce.jpg
大阪の愛刀家から現行法上は買い取りになるが、元所有者か自身かで話があり愛刀家におまかせするということで昨年の9月決着がつき12月に文化庁の手続きを経て、健全な刀姿ではれて公開後世へ伝えることができました。嬉しい。
これまで長い歳月の経過、御心配いただいた大勢の皆さま、この度出品いただきましたブレストシープ社に深く感謝申し上げます。
motosige3.jpg
これまで、離ればなれになっていましたが、上の写真のとおり、揃って展示してます。元重擦りあげに合わせつくられた庄内突兵拵え鷲田光中作(当館保管)
 ・・・・・30年ぶりにやっと会えた!!見返り元重と元重の突兵拵え(^-^)
皆さまのご来館をお待ち申し上げております。