2015/12/05 (Sat)

「五ケ伝の旅」田野邊道宏著

 「五ケ伝の旅 山城伝編」を購入。渡邊妙子先生の序にあるように愛刀家座右の書と思います。
渡邊先生の序のほんの一部を紹介します。
「・・・山城(京都)国において、平安時代以来南北朝まで栄えた鍛冶集団の流派の系譜と代表的刀工を余すことなく網羅して取り上げております。図は、写真もありますが、押形が圧巻です。全身に部分を含め丁寧に描かれた刃文は、田野邊氏の、日本刀に心底からの敬意を持つ心根が現れています。刀工の銘は鏨で切られるため、毛筆と異なって、独特の風雅さが表出されます。その銘を干拓でとり、押形にして、代表的銘を並べてあり、銘を研究する者には勿論、一般の人が見ても書体によって刀工の人柄が忍ばれ、楽しい世界を醸しだしてくれます。解説文は反りの形、反りの特徴、そして鋒と、実物を目の前にあるがごとくに表出しています。地鉄の特徴には、言葉を吟味し、伝統的表現に著者の豊かな見識と感性を加味して懇切丁寧に書き籠められています。刃文も押形に加えて、沸匂の微妙な美しさを巧みに表現されています。個々の名刀と比較しながら研究するには極めて有意義な内容となっております。・・・」
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